愛車スカイラインGT-Rが寂しそうだった
死んだ白田のことが全然わからない。
何か分からないかと事務所に戻り車で二見館へ。
旅館はどこからも入れない。
鍵がかけられたままだ。
裏のこれから住む予定をしていた
住宅にも回ってみるが人の気配がない。
窓からは自分で
一生懸命内装工事をしていた様子が見える。
もっとはやく手伝ってやりたかったと悔やまれる。
旅館の玄関脇の駐車場には
彼の愛車スカイラインGT-Rが後ろを見せていた。
土埃で真っ白になっていた。
相当前から乗っていなかったことがわかる。
車内を覗いて見た。
この車の助手席に乗って
いろんなところに行ったことを思い出して悲しい。
乗り手をなくしたことをGT-Rは
知っているかどうかわからないが
その後ろ姿は寂しそうだった。
その寂しさに携帯で写真を撮ることさえできなかった。
彼の情報が全然入ってこないのだ・・・・・。
人の付き合いが少なかった彼らしい。
私はそんな彼の少ない友の一人だったのに。
何にもしてやれなかった・・・・・。
白田が一番信頼できた本当の友は十数年乗り続けていた
このスカイラインGT-R1人だったかも知れない。
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