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月がとっても青いから

今日は中秋の名月。東の山から見事な満月が昇ってきた。明るい夜の空だ。
 昭和34年小学六年の時だった。
日が暮れても家に帰らない子供を探すために当時の担任教師、岩手大学を卒業したばかりの西山哲男先生が私たち同級生の家を回り各親の許しをもらい同級生達を集め夜の山野を駆け回ったことがある。
Photo 黒く細い山道を小学六年の子供たちが、まだ帰らない同級生の名前を呼びながら列を作って歩いて山野の上には丸く大きな月が輝いていた。明るく夜の道を照らしてくれていた。
 今も覚えている。ラジオからはいつも〝月がとっても青いから、遠回りして帰ろ〜♪〟という流行歌が流れていた。ある訳ないと思っていた青い月がその時私たちの頭上にほんとにあったのだ。
 夜の山野を仲間みんなで探そうと各家を回って親を説得して歩いた西山先生。それに応じてくれた親たち。
 あの頃は何か良い時代だったなと思いながら、今も丸く大きな満月を見上げている。でもあの時の青い月ではない。青く見えないのだ。
 そしてあの西山先生は若くして人生を終えていた。

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